【2026年2月第3週】ドル円・ゴールド相場分析&今週のマーケット展望
週末のマーケット環境を把握することは、今週のトレード戦略を立てるために不可欠です。本記事では、XS.comでのFX・貴金属取引を想定し、ドル円(USD/JPY)とゴールド(XAU/USD)のテクニカル分析、今週の重要経済指標、トレード戦略をまとめています。
本分析は、毎週月曜に更新されます。過去のマーケット動向データに基づきながら、テクニカルとファンダメンタルズの両面からアプローチしています。
先週(2月第2週)のマーケット振り返り
先週のドル円は、152.50~154.20円のレンジで推移しました。主な動きは以下の通りです。
- 月曜~火曜:日銀の金融政策発表待ちで、狭いレンジ相場。USD/JPY 152.80付近での膠着状態
- 水曜:米CPI発表。予想を上回るインフレ指数となり、ドル買い圧力が強まり、153.50まで上昇
- 木曜~金曜:ドル円は154.00を超え、154.20まで上昇。ただし、日銀の利上げ観測により、上昇は一時的に
- 金曜終値:153.80円(弱気の引け)
先週の主要指標:
- 米CPI前年比:3.2%(予想3.0%)→ インフレ加速で、FRBの利下げ観測が後退
- 日銀金利:現状維持(0.25%)。次回3月の利上げ可能性は引き続き高い
- ゴールド:2,480~2,510ドル/オンスのレンジ。地政学リスクの懸念から底堅い
今週のドル円テクニカル分析
サポート・レジスタンス水準
| 価格帯 | レベル | 強度 | 説明 |
|---|---|---|---|
| レジスタンス1 | 155.00 | 中 | 先月の高値。心理的抵抗帯 |
| レジスタンス2 | 156.50 | 強 | 2025年8月高値。強い心理的レジスタンス |
| 現在値 | 153.80 | – | 先週金曜の終値 |
| サポート1 | 152.50 | 中 | 先週安値。短期的なサポート |
| サポート2 | 151.00 | 強 | 2025年11月安値。重要なサポート |
移動平均線の配列
現在の配列(日足ベース):
- 5日移動平均(短期):153.60円
- 20日移動平均(中期):152.80円
- 75日移動平均(長期):151.50円
分析:短期が中期を上回り、中期が長期を上回る「ゴールデンクロス状態」。これは上昇トレンドの継続を示唆しています。ただし、短期と中期の乖離が縮小気味で、上昇モメンタムはやや減速している可能性があります。
RSI(相対力指数)の状況
現在のRSI値(14日):62.5
RSIは0~100の指標で、以下のように解釈されます:
- 0~30:過売圏(売られすぎ)→ 買い圧力が高まる可能性
- 30~70:中立的な相場
- 70~100:過買圏(買われすぎ)→ 売り圧力が高まる可能性
今の62.5は「中立的」ですが、「過買圏に接近」状態です。ドル円がさらに上昇して155.00を超えると、過買圏(70以上)に突入し、調整のリスクが高まります。
MACD(移動平均収束発散法)の状況
現在の状態:
- MACDライン:シグナルラインを上回っている(上昇シグナル)
- ヒストグラム:プラス(正の値)で、上昇勢いあり
- ただし:ヒストグラムの高さが徐々に低下中(モメンタム減速の兆候)
この状態は「上昇トレンドの終わりが近づいている」シグナルとも解釈でき、注意が必要です。
エントリーポイントの考察
上昇シナリオの場合のエントリー:
- 152.80円(20日移動平均)でロングエントリー
- ターゲット:155.00円(短期レジスタンス)
- ストップロス:152.00円
- リスク・リワード比:約3:1(良好)
下降シナリオの場合のエントリー:
- 155.00円でショートエントリー
- ターゲット:152.50円(サポート1)
- ストップロス:155.50円
- リスク・リワード比:約2:1
ゴールド(XAU/USD)テクニカル分析
地政学リスクとゴールド相場の関連性
ゴールドは「有事の金」と呼ばれ、地政学的リスク(戦争、政治不安定)が高まると買われやすい商品です。現在の環境:
- ウクライナ情勢:継続中(継続的なリスク要因)
- 中東紛争:イスラエル・ハマス紛争の緊張が若干緩和
- 米国内政治:大統領選挙シーズン(不確実性あり)
これらの要因から、ゴールドは底堅い相場が続く見通し。2,400ドルを割り込みづらい状況です。
チャートパターン分析
現在の価格帯:2,495ドル/オンス(先週金曜終値)
主要レベル:
| レベル | 価格 | 強度 |
|---|---|---|
| レジスタンス | 2,550ドル | 強 |
| 現在値 | 2,495ドル | – |
| サポート1 | 2,450ドル | 中 |
| サポート2 | 2,400ドル | 強 |
日足チャートの形状:約2週間にわたってレンジ相場(2,480~2,520ドル)が続いており、方向感に欠ける状態。この狭いレンジをブレークアウト(上下に抜け)する場面が今週のポイントになります。
ゴールドのボラティリティ予想
- 低ボラティリティ(~50 pips/日):指標発表がない平日
- 中程度(50~100 pips/日):米国経済指標発表時
- 高ボラティリティ(100 pips以上):FOMC議事録公開、地政学ニュース発表時
今週の重要経済指標スケジュール
以下は、ドル円・ゴールド相場に大きな影響を与える可能性が高い経済指標のスケジュールです。
| 日付 | 時間(日本時間) | 指標名 | 前回値 | 予想値 | 重要度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 月曜 17日 | 祝日(無し) | – | – | – | – |
| 火曜 18日 | 22:00 | 米小売売上(前月比) | 0.2% | 0.3% | ★★★ |
| 水曜 19日 | 09:30 | 日本 失業率 | 2.5% | 2.5% | ★★ |
| 水曜 19日 | 22:00 | 米PPI(卸売物価) | 2.4% | 2.6% | ★★★ |
| 木曜 20日 | 22:00 | 米CPI(消費者物価) | 3.2% | 2.8% | ★★★★★ |
| 金曜 21日 | 09:30 | 日銀金融政策決定会合 | 据置き | 利上げ・據置きいずれも可能 | ★★★★ |
| 金曜 21日 | 23:00 | FOMC議事録(1月会合分) | – | – | ★★★ |
指標の影響度分析:
木曜20日の米CPI(最重要)
予想では前回の3.2%から2.8%への低下を見込んでいます。
- CPI低下(予想通り):→ インフレ加速懸念が和らぎ、ドル売り圧力が強まる → USD/JPY下落、ゴールド上昇
- CPI上昇(予想を上回る):→ インフレ懸念が再燃、ドル買い圧力 → USD/JPY上昇、ゴールド下落
- CPI予想通り:→ 相場は動きづらい
過去の動き:CPI発表後のドル円の平均変動は約100~150 pips。その日のボラティリティが最も高まる時間帯になります。
金曜21日の日銀決定会合
前回1月会合では金利据置きでしたが、今回3月への利上げの準備段階として、何かしらのシグナルが出る可能性があります。
- 利上げ表明:→ ドル円急落(日本金利上昇でドル売り)
- 据置き+利上げへの強い言及:→ ドル円小幅下落
- 据置き+メッセージなし:→ 相場への影響は限定的
トレード戦略のまとめ
ドル円(USD/JPY)のトレード戦略
メインシナリオ:上昇トレンド継続
根拠:
- 移動平均線がゴールデンクロス状態
- 75日移動平均がサポートとして機能
- 米国の金利差が継続(ドル金利が高い)
シナリオ想定:
- 152.80円でロングエントリー
- 目標1:155.00円(短期抵抗)
- 目標2:156.50円(強抵抗、月足レベル)
- ストップロス:152.00円
- リスク許容度:この戦略では月間損失率3%を超えないこと
リスクシナリオ:調整・下落
根拠:
- RSIが62.5で、上昇に疲れが見える
- 米CPI低下で、ドル売り圧力が高まる可能性
- 日銀の利上げ観測で、急激なドル円下落のリスク
下落シナリオの対応:
- 155.00円を超えたら、ショートポジションを検討
- 152.50円の重要サポートをブレークしたら、トレンド転換を判断
ゴールド(XAU/USD)のトレード戦略
メインシナリオ:レンジ相場から上抜け
根拠:
- 地政学リスク継続で買い圧力継続
- 2,400ドルが強固なサポート
- 米CPI低下でドル売り→ ゴールド買い連動
戦略:
- 2,450ドルでロングエントリー
- ターゲット:2,550ドル(レジスタンス)
- ストップロス:2,420ドル
リスクシナリオ:下降トレンド
もし2,400ドルを割り込んだら、下落トレンドが強まる兆候。この場合は売り戦略に切り替え。
今週の相場予想まとめ
最も注視すべき指標:木曜の米CPIと金曜の日銀決定会合
- 米CPI低下(2.8%):ドル円下落、ゴールド上昇の可能性が高い
- 日銀の利上げ表明または強い言及:ドル円は大きく下落する可能性
推奨される取引スタイル:木曜~金曜の指標発表を起点に、明確なトレンドが形成される可能性が高いため、これらの指標後に新規エントリーを検討するのが賢明です。月曜~水曜は様子見モードがお勧め。
リスク管理のポイント:
- ストップロスを必ず設定
- 1トレードあたりの損失は口座資金の2%以下に抑える
- 指標発表時間帯は、スプレッドが拡大する可能性があるため注意
詳しい取引条件やボーナス情報については、スプレッド・手数料の比較記事や、口座開設ガイドをご参照ください。
毎週月曜に更新
本記事は毎週月曜に更新されます。最新のマーケット分析・経済指標予定を確認して、取引計画を立ててください。
注意:本分析は過去のデータに基づくものであり、将来の相場変動を保証するものではありません。必ずご自身の判断で取引してください。
リスク開示:FX及びCFD取引は元本を超える損失が発生する可能性があります。お取引の際は、ご自身の判断と責任のもと行ってください。当サイトの情報は情報提供を目的としたものであり、投資助言ではありません。